【南場智子】勿論ただの妙齢の女性じゃない…!DeNA創業者&敏腕経営者だ!

南場智子
南場智子

優秀なのに不格好経営

私は大学生の就職活動をしているときに、DeNAという会社とその創業者であり当時は社長であった南場智子さんの存在を知りました。

まじで失礼極まりないとは思いますが、そのときに私が思った南場さんの印象は「えっ、ただのおばさんやん」「こんな人がゴイスーと言われているベンチャー企業の社長?」「ふぁーん」といったものでした。私はアホです。どうぞ殴ってやってください。

当時、私はベンチャー企業に就職したいと思っており、関連の本とかネット情報とかをインプットしていました。なので、よくDeNAと南場さんの名前は目にしていました。

私はアホですよ。but,正直な想いを語らせて頂きます。
当時、私は南場さんもDeNAの会社の人も「コンサル出身でMBAホルダーの頭良い人」「スマートで優秀」「メガネかけてる」だと思っていました。「現場で汗水垂らして粘る」「気合いと根性でもがく」「筋肉を信じる」に対する真逆の存在でした。要するに、私みたいな「頭悪いけど、気合いで頑張るぞ!」っていうタイプからすると別世界の人たちと思っていましたし、ルサンチマンと言われても致し方無いですが…なんか鼻につくというかエラソーに思っちゃう感じでした。

社会人になってからも、これは経験ベースですが、コンサル出身とかロジカルシンキングを打ち出してくる人って、「正しいことを言うけど、結果にコミットはしない」「頭良いけど、行動力・推進力ない」っていうのを度々見てきたので、そういうフィーリングは変わらず持っていました。

が、南場智子さん著書の「不格好経営」という本を読んだことでフィールはかなり変わりました。文章とか言い回しは頭良い人感が滲んでたと思うのですが、そんなことは置いておいて、この本の内容、DeNAがやってきたこと、南場さんの想いは…

死ぬほどアツかったです。
感動しました泣きました

考えて見たら当たり前でもありますが、あそこまでの規模感の会社をスタートアップで作ってるということは、口だけじゃ無理なんすよ。それはまぁ私がアホということで殴られれば良いんですが、この本を通して思った南場さんのナイスなところは、「優秀なコンサル出身者だからこそのネガティブ要素」とか「エリートを集めてるのに、そんなことで失敗するのか?!」という点も教えてくれたことです。

この本は、起業したいとか思っている人じゃなくて全てのビジネスパーソン必読の本だと思うので、ぜひみなさん舐め回すように読んで頂き、パンに挟んで食べて頂ければと思います。
ということで、本日は南場智子さんについて書きます。

南場智子とは?略歴など

プロフィール
南場智子(なんばともこ)さんは、1962年4月21日生まれ、新潟県新潟市出身、実業家・起業家です。株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の創業者であり、現在は代表取締役会長です。横浜DeNAベイスターズオーナーでもあります。旦那さんは元USEN取締役であった紺屋勝成さんで、2016年に亡くなられています。

これまでの経歴
新潟県新潟市で生まれ育ち、新潟県立新潟高等学校を卒業します。実家は石油卸売業を経営しており、その経営者であった父親は非常に厳格だったらしいです。大学進学についても、父親の指定で津田塾大学学芸学部英文学科に進んでいます。

大学4年生のときには成績1位に与えられる奨学金で、姉妹校のブリンマー大学に1年間留学しています。経済学を専攻して高成績だったので、経済学者になる進路も考えたらしいです。不良・ロックとは無縁の学生時代を送ってきたことが想像できます。

大学卒業後、1986年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社します。1990年にハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得します。1996年に当時34歳でマッキンゼー日本支社のパートナー(役員)に就任します。日本人女性としては歴代3人目のパートナー就任だったらしいです。

1999年の当時37歳のときに、マッキンゼーを退社するとともに、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を設立し、代表取締役に就任します。現代スタートアップ理論で見ると、年齢的にはかなり遅めの起業かと思います。

2004年には内閣IT戦略本部員に就任、2004年に規制改革・民間開放推進会議委員に就任と政界ベースの活動もしています。

2005年にDeNAが東証マザーズに上場します(2007年に東証1部に指定替え)。2011年に病気療養中の夫の看病に注力するため、代表取締役社長兼CEOを退任して、ヒラの取締役になります。

2015年にDeNAの取締役会長並びにNPB・横浜DeNAベイスターズオーナーに就任します。2017年にはDeNAのキュレーション事業問題に関する第三者委員会の報告を受けて、代表取締役に復帰し守安功CEOとの2人体制に移行しています。

DeNAという会社は、サイバーエージェントやGMOインターネットと比較されたりする会社ですが、南場智子さんは藤田晋さんや熊谷正寿さんと全く異なる毛色の経営者かと思います。

南場智子の補足情報
南場智子さんがDREAM GATEのインタビューで語ってはります。ペロリします。
第108回 株式会社ディー・エヌ・エー 南場智子

NIKKEI STYLEでも学生に向けたメッセージとして語ってはります。ペロります。
トップ女性起業家の後悔 自分の尺度で生きるの遅れた

南場智子さんのTwitterアカウントもあります。フォロワー数3.5万人とインフルエンサー力はそこまでですね。

こちら上場してからそんなに経ってないときの南場智子さんの映像です。取り急ぎペロペロしておきます。

DeNAという会社はどう?

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は、東京都渋谷区に本社を構える日本のインターネット関連企業です。モバイルゲームの開発・配信を主軸としつつ、コミュニティサービス運営や電子商取引サービスなどを行っています。傘下にはプロ野球の「横浜DeNAベイスターズ」、プロバスケットボールの「川崎ブレイブサンダース」を保有しています。

社名の由来について、コーポレートサイトにも記載されていますが、以下の通りです。

遺伝子の”DNA”とeコマースの”e”を組み合わせたものです。私たちは、eコマースの新しい遺伝子を世の中に広めていく”DNA”でありたいと考えています。

こちら普通にDeNAコーポレートサイト

DeNAという会社の特徴としては、やはり「ピポットしまくってる」「新規事業を生み続けている」でしょう。もともとは、オークションサイトをやるために南場智子さんが起業した会社ですからね。「ビッダーズ」というサービスでした。今はオークションサイトでは「モバオク」が残っています。

一時期はゲームの会社になっていました。「Mobage」ですね。

キュレーションサイト問題で世間を騒がせているときもありました。アレは内容の真相とか良し悪しの判断は置いておいて、個人的には南場さんが言ってた言葉がナイスだと思いました。

今回の会見で南場会長は、自らを戒めるように、村田氏、中川氏に対して、こう慈悲を見せた。

 「(村田氏、中川氏の)2人の事業のリーダーは、一所懸命、誠心誠意、事業に打ち込んでおりましたし、このような事態になった後も、誠実に第三者委員会の調査にも協力してくれた。何か悪徳なことを企んでいるような2人ではございません」

 「そういった意味では、この2人の有能な若者を正しく導けなかったDeNAの責任は極めて重いと捉えておりまして、これはずっと私たちが背負っていかなければいけないことだと思っています」村田マリと中川綾太郎は誠心誠意事業に打ち込んでおり悪徳なことを考えていたわけではない。「この2人の有能な若者を正しく導けなかったDeNAの責任は極めて重い」と述べた。

引用:DeNA問題、もみ消された社内からの警告

DeNAの事業としては、これからはSHOWROOMPocochaなどのライブ配信コミュニティに期待ですね。むしろ、そこをがんばらないと・・・とも言えるかもっすね。

コンサルからベンチャー

最近の若者のキャリアデザインの傾向として、新卒でコンサルティングファームを志望する人が多いみたいです。

新卒でコンサルに入り、数年で経営知識・ビジネススキルを身に付けて、新進気鋭のスタートアップ・ベンチャー企業の経営層やマネジメントレイヤーに転職したいというキャリアビジョンらしいです。場合によっては、そっから自分で起業したいという人もいるみたいです。

私が南場さんおよびDeNAという会社を舐め回すようにウォッチしてきて、南場さんの本の「不格好経営」を83回音読して、自分なりにもビジネス経験(茶室ビジネスやたこ焼きゴーストレストランなどで起業)を積んできた中で思っていることがあります。

まず、コンサルで経験を積んだら、経営や財務、ロジカルシンキング的な能力を身に付けることはもちろんできると思います。あと、ハードワークに耐えるパワーも身に付くと思います。彼らも死ぬほど働いてますしね。

ただ、経営や事業を成功させるためには、はっきり言ってそれだけは不十分です。「理論的にこれが正しい」が分かる言えるというのと、「実際的に結果を出す」「ユーザーに買ってもらう」との間には埋めるべきモノがたくさんあります。そして、正しい経営が必ずしも収益を作るとも限らないのが、難しくて面白いところなんです。

まじで当たり前の話ですが、経営や事業を成功させるには、現場での具体的なアクションが必須です。アクション→結果が出る→分析・評価する→修正もしくは強化する→もっかいアクションです。普通にPDCAです。けど、「頭の良い人」は意外とこの現場での具体的なアクションができない人が多い気がします。口だけ君的な。

ということで、「頭が良い」だけの人にならないために、まずは手始めに「不格好経営」を283回音読していただければと思います。

以上

※写真画像の出典はコチラ
※参考文献は、コチラ
※本記事はアンコウによって執筆されました!

※記事内容はライターの個人的意見・感想等も含みます。



記事を食べたいと思ったら
いいね!しよう

Twitterも食べる?

おすすめ