【高橋歩】「歩さん、まじパねェっす!」とある世代の若者からリスペクトされる旅人
「毎日が冒険」という本
おれが大学生の頃、ちょうど20歳くらいのとき、友だちからある本を貸してもらった。その友だちは「これ、ほんま激アツやから、絶対読め!」という訴求をしてきた。
当時のおれは、大学生のど真ん中を過ぎたくらいの時期で「大学を卒業したら、どうするのか?」「就職活動ってなんや?」「働くんかぁ」「やりたいことねぇ」とかをぼんやりと考えていた。
そんなときに、友だちから借りた本が、高橋歩さんが著書の「毎日が冒険」だった。最初にパラパラめくったときの感想は、「これ本なん?」「めっちゃ字大きいし、ハンドメイド感強いなぁ」という具合であった。大学の授業を受けながら、ちょっと読んでみる…「きんもw なんやねんこれw」…「ん?なんかおもろい…?」その日は家に帰ってから、1日でこの「毎日が冒険」を読破した。結論、「激アツやん!!!」となった。
そのときの自分にとっては、すごく面白かったし、影響を受けたと思う。この本を貸してくれた友だち含め、そういう若者が発生する世代・時代・バイブスやったんやと思う。そういったインフルエンスを作り出した高橋歩さんについて書きます。
高橋歩とは何者か?来歴
高橋歩さんは、1972年東京生まれ、自由人ならしいが、まぁ実業家。20歳のときに、神田外語大学を中退して、その大学の仲間系といっしょにアメリカンバー「ROCKWELL’S」を開店・創業。2年間で4店舗に広げた。店舗拡大に伴って、有限会社サンクチュアリという会社を作り、代表取締役に就任。23歳のときに、自伝を出す目的で、また仲間系といっしょに「サンクチュアリ出版」を設立。出版軸については、当初は有限会社サンクチュアリにおける出版事業部としてやってて、その後に有限会社サンクチュアリ出版として独立。自伝となる「毎日が冒険」がヒットして、無名なのに自伝を出してそれがヒットするというキモい結果を残す。
26歳のときに、結婚して、出版社を仲間系に譲り、全ての肩書をリセットして、妻と二人で世界一周の旅に出かける。約2年間で、南極から北極まで世界数十ヶ国を放浪する。その旅から帰国後、沖縄へ移住し、自給自足のアートビレッジ「BEACH ROCK VILLAGE」を主宰。並行して作家活動を続けながら、東京・ニューヨークで、新たな出版社を設立したり、世界中の気に入った場所でレストランバー&ゲストハウスを開店したり、インド・ジャマイカでフリースクールを開校するなど、世界中でジャンルに捉われない活動を展開している。
作家としては、著作の累計部数が200万部を超え、英語圏諸国・韓国・台湾など、海外でも広く出版されている。最初に作った出版社「サンクチュアリ出版」は、現在は株式会社サンクチュアリ・パブリッシングとなり、ふつうに出版社として業界でもがんばってる会社になっている。
なんと、あの滝沢カレンちゃんの本もサンクチュアリ・パブリッシングから出版されている!!!ww
高橋歩のヒット要因は?
高橋歩さんのプロフィールや経歴は前述の通りです。要約すると、金なしコネなし経験なしから、「やりたい!」と思うことにチャレンジして、仲間系を巻き込みながら『何か』を成し遂げてきた人物です。その『何か』は、お店系、本系、旅系、社会起業系って感じです。それを伝えることをしてきました。ユーザーたちには、主に本を通じて、成し遂げた『何か』を伝えてきました。トークライブとかイベントもやってましたね。
なので、マネタイズとして大きいのは、本になると思います。なので、ビジネス観点では自己実現・自己啓発のジャンルの出版業がメインになると思います。
で、なぜ高橋歩さんの自己実現・自己啓発の創作物が世の中に刺さったかについてです。平易な言葉で、「正しいor正しくないとかじゃなくて、やりたいことにチャレンジしてみよう!」「失敗してもOK!」とエールを送ったことが、当時の若者に響きやすかったんだと思います。また、当時は大学生の旅・世界一周がある意味流行していました。高橋歩さんの影響で、世界一周した大学生も多かったと思います。「なんとなく日本は閉塞してる感がある」を感じてたんすよね。あと、多分、具体的にやりたいことはないけど、知らない海外にイク、世界一周をすることで『何か』をGETできるんじゃないか?という期待とかもあったんだと思います。スラムダンクで言うところの「谷沢理論」ですね。
筆者は、一度、高橋歩さんのトークライブに参加したことがあります。高橋歩さんは本に書いてあるいつものフレーズをうれしそうにシャウトしていました。「脳みそスパーク」とか「逃げるのはいつも自分♪」とか。で、参加している若者たちは「歩さん、まじパねェっす」「まぁじ神」「かんむぅい」とか言って泣き叫んでいました。なんつーか、宗教臭?を感じました。いや、別に主催側はそういう空気を作ろうとしてたわけじゃないと思うんですが、そんな感覚を味わいました。ぶっちゃけちょっと気持ちが悪いなぁと思った記憶があります。あくまでも、個人的な感覚ですよ。
これは完全に筆者の個人的な意見なんですが、高橋歩さんの自己実現・自己啓発の商材は、直感的で平易なメッセージが多いので、当時の煮え切らない気持ちを抱いていた「頭を使いたくない若者」「モヤモヤとした不安からとりあえず逃げたい若者」に刺さったんじゃないのかなぁ??と思っています。なので、結局、自分が具体的に何をやりたいかとか、具体的にどう生きていくかとかを考えることなく、「歩さん、まぁじ神!」とか言って、本に書いてある名言っぽいフレーズを暗記して気分良くなって、マネるだけ…「やりたいことやらねぇ人生はクソ」とか言って、バーコード頭でビール腹のサラリーマンを、とりあえずディスリスペクトする…
高橋歩さん自身がどういう狙いであったかは不明なので、あくまでも勝手な解釈ですが、結果的にはそういう「歩さん信者」をクリエイトしたことになったと思います。こういう方々は、その後ネットワークビジネスとかにハマっていく奴が多かったような気がします…。
行動が全てはナイスです!!
まぁ内容は置いておいて、歩さんがおっしゃっられていた「できるとかできないとかじゃねェ!やるしかねェ!!」これは良いと思います。やらないと始まらないっすからねぇ。成し遂げた人は、動き出した人っすからねぇ。そんな筆者も20代で仲間系で起業しました。そして、追放されました。
歩さんの説法を拝聴したい方は以下をご参照ください♪
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※本記事はそり立つ壁が執筆しました!